6月1、2日と千葉県船橋市で行われた第67回関東高等学校バスケットボール大会に出場しました。東京代表校の中でも最も小さい足立学園は、関東の強豪校の中に入るとその小ささがひと際目立っていました。しかし、代表校の名に恥じない戦いを繰り広げてきました。
初戦は神奈川代表の慶應義塾高校。力強いインサイドが特徴のチームです。序盤からインサイドのディフェンスに苦しみ、ファウルトラブルに見舞われるも、假屋園(文理科3年)がうまくつなぎ、流れを相手に渡しませんでした。攻めては小野寺(普通科3年)の1対1、山口裕(普通科2年)のドライブ、塚田(普通科2年)の外角 シュートで一気に相手を突き放します。 途中、佐々原(文理科3年)の投入が功を奏し、ミドルシュート、ランニングプレーと大活躍。一時は15点のリードを奪います。
しか し、前評判の高い慶應義塾もあきらめず、ジリジリと点差を縮められ、ついに試合時間残り20秒で80ー81と逆転されてしまいます。窮地に追い込まれた足立学園ですが、山口裕がセットプレーから苦しい体勢ながらも残り7秒にジャンプシュートを沈め、82ー81と再逆転。会場はとてつもない歓声に 包まれました。
誰もが勝利を確信しましたが、それが油断だったのかもしれません。最後の1プレーに賭ける慶應義塾は、セットプレーからエースセンターにボールを託し、シュートを決めてきました。
最終スコア82ー83で負けてし
まいました。劇的な幕切れに選手たちは涙を流していましたが、その姿には成長の跡を感じ取ることができました。1年前の彼らからは想像できないほど、強
く、たくましくなりました。その後、慶應義塾が決勝戦まで進出したことを考えると、大変悔やまれる面もありますが、大会関係者の方々から、「今大会1番の試合だったね」というお言葉を頂戴し、代表校の名に恥じないバスケットができたのかなとも思います。
今週末から3年生の最後の大会となるインターハイ予選が始まります。今年のチームの集大成です。自分たちのバスケットを展開し、「このチームで良かった」と思えるような大会にしてほしいと願っています。
また、最後になりましたが、関東大会出
場にあたり、多くの方々からご声援をいただきました。大会当日はチーム応援席に入りきらないほど、たくさんの方が会場に足を運んで下さいました。この場を借りて、御礼申し上げます。